「後ろめたさ」をきれいにすると・・・




4月9日の夜、大人ミーティングで「21世紀の死生観・序章~魂のランキング」をみんなで共有しました。一人の人間の人生は母親のお腹の中から始まりますが、その始まりについて上記の文章では以下のように表現されています。

☆彡 ☆彡 ☆彡

女性は、自らの体の中にもうひとつ、神殿を持っています。それは子宮です。子宮とは、「子の宮」と書きます。そこに魂が宿り、御神体として、産道(=参道)を通り、鳥居をくぐって、生まれてくるのです。それはとても美しい、神聖な物語です。
ところが現代の人々は、間違った認識の性により、その神殿を汚しています。神殿とは、人生そのものを表現する場です。そこにどのようなものを迎え入れて、何を育んでこの世界へ送り出すのか。それによってこの世界が創られていくのです。
性の交わりは、私たちが神社へ行ってお参りをするのと同じ、神聖なるものです。愚かな精神によって営まれる行いは、その神殿へ、汚物を迎え入れることにもなります。子宮という、命を生み出す神殿へ、どのようなものを迎え入れるのか。その神殿の管理人は、女性たち一人ひとりです。ですから女性は、とても重要な役割を担っているのです。

その神殿に宿った命は、十月十日(280日)の細胞分裂を経て、人として社会に生まれ出てきます。始めの細胞は、単細胞です。そこから複雑な細胞へと分裂し、やがて海に生息する魚類に進化します。ですから子宮の羊水は、古代海水と成分が同じと言われています。やがて魚類から陸へ上がって両生類となり、爬虫類へと進化します。爬虫類は鳥類と哺乳類へ分かれ、哺乳類の進化は猿へとつながっていきます。そして猿は猿人へ進化し、人類の祖先であるホモサピエンスとなっていくのです。
この受精から猿へ、猿から人へと変化していく過程は、約30億年の生命の進化の上に成り立っています。子宮の中でその進化の過程をたどり、人となった私たちは、最初に通った産道(=参道)を通り、鳥居をくぐって、人間社会へと旅立っていくのです。そして人生という世界の鏡を通して、自分自身を悟りながら、学び、成長していく旅が始まるのです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

母親の胎内で30億年の生命の進化を辿った後、人は産道(=参道)を通り、この世界に誕生します。そして、この世界で出会う出来事を通して自分を知っていきます。上記の文章ではそのことを以下のように表現されています。

☆彡 ☆彡 ☆彡

生きるとは、自らの魂が生み出す「思い」を表現することです。思いは、それぞれの響きを持っています。私たちが生きて、思いを表現すると、その思いの響きがこの世界の何かしらに当たり、ふさわしい現象となって自らに返ってきます。自分がどのような響きを発するかによって、世界はその響きに正しく応え、ふさわしい出来事を与えてくれるのです。そうすると、人生で出会うすべての出来事は、自分自身を観ていると言えます。つまり、この世界は鏡なのです。

 ~ 中略 ~

生まれてきて、生きることは、命の仕組みです。それは宇宙の法則の中にあります。人生を生きるといろいろなことに出会いますが、その出会いは、自らの魂が何を発したかによって、それにふさわしい出来事が返ってきたということです。返ってきたものを見て、私たちは自分自身を知るのです。

 ~ 中略 ~

神社へ行くと、御神体として、鏡があります。鏡には、自分の姿が映ります。しかしそれは、神の姿ではありません。それは自分が映ったのです。

人生という旅の中では、常に、自らが発したものが自らに返ってくるようになっています。自らが注文したものが、あなたに届けられるのです。神社へ行って御神体と対面しても、そこで自分自身を見ることになります。鏡に映った自分自身の顔を見てください。どんな顔をしていますか?しかめっ面でしょうか。ニコニコしているでしょうか。そこに映った姿から、いろいろなものを感じるでしょう?私たちにとって人生とは、この世界という鏡に自らの姿を映し、それを観て、自らを悟るということなのです。


☆彡 ☆彡 ☆彡

この世界で出会うことはすべて自分自身の顕れです。では遠くの国で起きている戦争などはどうなのか?自分の責任と言えるのだろうか?大人ミーティングでいさどんからそんな問い掛けもされ、みんなで「そうだ」と確認をしました。

それでこの問い掛けから今あらためて思うことを書いてみようと思いました。

ヒトが誕生する時、胎内で30億年の進化を辿るという事実は凄いコトだなと思っています。十月十日(280日)に生命30億年の歴史が凝縮されているのです。ヒトはみんな、その進化を経験して誕生してきます。ということは、今という瞬間に生命のすべての歴史が凝縮されている。そんなふうに感じました。

ヒトは生まれることを意識的に選択することは出来ません。気づいたら生まれています。それは世界に生み出されたともいえ、僕らが生きているのはこの世界に生かされているからです。そしてその背後には生命の全歴史があります。自分自身も遠い国の戦争も生命の全歴史の中から、今、生み出されているものであり、だから同じものを共有しているのだと思いました。

今、多くの人にとって人生の始まりは穢れたものとなってしまっています。そのことについて「正しいヒメゴト・命を生み出す宇宙の根本原理~性と宇宙」では以下のように書かれています。

☆彡 ☆彡 ☆彡

「ヒメ」をカタカムナでひも解いてみると、「ヒ=秘か。ものの始まり」「メ=芽。目。まだ見えないところに広がりを持っている」ですから、ヒメとは、秘かに芽が出ていること。節分前のまだ寒い時期に、表面的には何も動いていないように見えても、土の中では秘かに芽が動き出しています。その命の芽吹きのことです。
女性のことをヒメと言います。それは、表面には見えていませんが、現象化するためにもっとも大切な存在だということです。

~ 中略 ~

見えないところで起こっている ──── 男と女が交わって、種を降ろし、命を生み出すのは、見えないところでやるでしょう?それを「ヒメゴト」と言います。
男女の交わりは命を生み出す宇宙の根本原理であり、とても神聖なものです。ところが現代は、それは後ろめたい、忌まわしい、隠さなければいけないものになってしまいました。なぜだかわかりますか?本来の性の意味を履き違え、欲望のままに人々は性を行うことにより、人々の中に、それは悪いものだという心が生まれたからです。ですから、それを隠すようになったのです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

近代以降、人々は社会を発展させ自我の欲望を満たしてきました。自分の我欲を満たすことをお互いに認め合ってきたのですが、心のどこかにそれは悪いことという意識も生まれ、性を穢し、自らも穢してきたのではないかと思います。

人々が物質的豊かさを求めた結果、空気汚染や海洋汚染が広がり住み難い世の中になろうとしています。それと同じことが人間にも起きていて、自らの我欲を追い求めた結果、自分自身の尊厳を穢し、生きることが後ろめたく辛いものとなっていくのではないでしょうか?

加計学園、森友学園、自衛隊の日報。今、ニュースでは政府の信頼を揺るがすような事件が報道されていますが、そこには人間の我欲と後ろめたさを感じさせます。

我欲と後ろめたさ。

そこから歯車は狂い、いろいろな問題が発生する。それは個々人の人生にもあり得ることで、そういう心をきれいにしていくことで、自らの人生に誇りを取り戻し、結果、世界も変えていくのだと思っています。

遠い国の戦争も。

その奥には人間の我欲、そして後ろめたさがあるのではないかと思います。原因はそれだけとは言いませんが、きっとそういう要素もあって、だから自分一人分そういう心をきれいにしていこうと思っています。

そして、後ろめたくない健全な欲というものもあって、それらはきっと出会う出来事をいただくことでおのずと満たされていくものです。一人ひとりがそんなふうに生きていく時、きっとこの世界は天の流れの下、調和していく、そんな未来へ向けて自分を知る旅を続けていこうと思っています。

0 コメント:

Your left Slidebar content. -->