咲いた梅の花のように

やることが沢山あるとそのことに意識を集中する必要があるのですが、それは没頭にも通じて、場合によっては危うい状態にもなります。

お酒やたばこ、薬物、パチンコ、仕事や携帯など。世の中には様々な中毒や依存症がありますが、依存症、中毒って何かに没頭することで現実を忘れていくことだと思うのです。現実と向き合わないことで日常生活に支障が生じたり、身体が壊れたりしていきます。そして心は、世界との生きた交流を失い、自分だけの世界へと埋没していくのです。

もともと僕には自分の中心を他者に投げ出す傾向があり、そのことによってトラブルを経験してきました(「あなたの未熟もみんなに役立つ」参照)。それって依存症にも通じる心で、依存症は自分の中心をお酒やたばこに投げ出すことで「それがなければいられない状態」へと陥っていくのです。

今、実際に会計処理に集中する必要があるのですが、それってワーカホリック(仕事中毒)を生み出す土壌ともなり、しかもそのことに正当性も与えられます。いやぁ、危うい。本当に危うい状況にあるなと思います。実際に2月中、この精神状態ってこのままいくと依存症のようになっていくんだろうなと感じたことがありました。依存症の要素を抱える僕にこんな状況が与えられるのも神様によるお試しだよなぁと思っています。危うい状況にありながらもそれを認識し、現実に心を開き必要なことを坦々とこなしていく。それは僕が自分の課題を克服した証となっていくことでしょう。そんなことを思い日々を送っています。

そして3月に入りました。

3月に入り健康や長寿を表す梅の花が僕の周りでもようやく咲き始めました。今年は寒かったからか例年より開花が遅く感じましたが、多少遅くなったとしても季節は巡っていきます。そして、今日、3月2日は満月です。この満月は旧暦では小正月にあたり、2月16日の新月から始まった旧暦のお正月期間もここで終了となります。この期間、僕はかなり無理を重ねて働きましたが、季節が巡るように僕の状況も日々刻々と変化していきます。一番大きな課題と言える農事組合法人、法人税の申告は済ますことが出来ました。これからは花開いた梅の花、健康をもう少し意識して過ごそうと思います。

昨年の3月、カフェ&ショップ ロータスランドがオープンすることでコミュニティ全体のお金の流れが大きく変わっていきました。そんな中、僕は木の花のお金の流れを掴みきれなくなっていきました。そこで外部の専門家に見てもらうことも検討し、税理士紹介サイトを利用したのですが、日常生活と3つの法人(農事組合法人、NPO法人、合同会社)が一体となったうちの会計の特殊性のためか引き受けてくれる税理士は見つかりませんでした。だから自分で道を切り開く必要があったのですが、なかなか光を見いだせずにいました。そんな状態だったので農事組合法人の決算報告を作成することは不可能に思え、この1年ずっと葛藤状態にありました。

早い時期からずっと大人ミーティングに出ることを止めて会計に集中するべきではないのか?木の花祭りの鬼を降りて会計に集中するべきではないのか?

こんな思いも湧き続けていましたが、僕は昨年1年、大人ミーティングの多くに参加し全力で場創りをしてきました。そして木の花祭りもみんなと共に舞い踊りました。その経験は僕の宝となり力量となっていますが、もし決算報告が出来なければそれもただの判断ミスとなっていきます。そんなプレッシャーと向き合った2月。僕は作業に集中する中、とうとう木の花のお金の流れを掴み直すことが出来ました。それは感覚の話でもあり、流れを見通すと、ここ全体のお金の流れが自分の身体の一部のように感じられます。その感覚をなんとか取り戻し決算報告を仕上げることが出来ました。

不可能に思えたことが出来たこの経験、自分が自分の想像を超えたと言うことも出来ますが、結局、先のことは分からないのです。分からないから、先のことは置いておいて目の前のことを確実にこなしていくことが大切です。例えば僕が昨年の早い時期から大人ミーティングに出ずに会計に集中したとします。それが良い結果に繋がったかというとそうとも言えないと思っています。僕の中には「出来ないのでは」という不安があったわけですが、不安からの行動はそれに相応しい現実を生み出すものです。会計ばかりに集中して僕の心のバランスが保てるかどうかも分からないことです。未来をコントロールすることは出来ません。常に何が起こるか分からないものです。

結果から見たら、僕は昨年、大人ミーティングの多くの時間を楽しみ、そして決算報告も出来ました。それは未来に対する判断を置いておいて目の前のことをこなしていった結果だと思っています。そして今、心が少し軽くなっています。

梅の花が咲きました。そして旧正月の期間が終わります。だからどうしようと決めるわけではないのですが、咲いた梅の花を感じて咲いた梅の花のように過ごしていこうと思っています。

季節は巡り巡ります。同じように僕の状況も、そして世界の状況も巡り巡ります。その変化に心を開いていようと思っています。

梅の花と富士山。「宮ノ下広場」にて。



1 件のコメント:

  1. このような想いをしながら木の花で経理をしている意味については以下の記事で書いています。合わせてお読みください。

    経理を通して社会と響き合っていく
    http://konohanafamilyeconomy.blogspot.jp/2018/03/blog-post_3.html

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