僕は流れに導かれる

分断し対立し続ける社会


子どもの貧困問題を扱ったNHKのニュース番組が放映されました。
そして、そこで自らの体験を語った一人親家庭の女子高生がインターネット上で中傷され、
それに対する抗議デモが起きています。(※以下のリンク先を参照)

子どもの貧困 語った高校生を批判、・・・・

貧困たたき 新宿で緊急講義デモ

こんなニュースに触れると社会が本当に分断されてしまっていることを感じます。
人々は分断され、自分の視点からのみ社会を眺め反応しているのです。

女子高生を批判している人々は「彼らの正義」で動いています。
彼らなりに真実を明らかにしようとしています。
ですが、それは偏った視点であり、事実の確認や他者への思いやりが欠如しています。

その一方、抗議デモをしている人たちも正義の下に動いています。
それは彼らなりに真実に基づいた行動であり、その真実は正しいのかもしれません。
ですが、事実の確認をしていないという点ではおそらく前者と同様です。

事実の確認なしに大きな対立となり、そしてそこには対話がありません。
そこで行われているのは感情の発散であり、自己主張であり、
何かが積み上がることはありません。
自らを正義の立場に置くことで、真実や自分自身に対する探究はストップし、
対立の構造は続いたままとなるのです。
今の社会では、こんな事例は他にもいくらでもあるのではないかと思いました。

大きな流れのもとに生きていく。


ところで最近僕は、木の花ファミリーを離れた人が当時書いていた文章を読む機会がありました。

彼は自分と向き合い自分を超えていくことを誓い木の花ファミリーのメンバーとなったのですが、
心変わりをし、今は木の花ファミリーを離れて暮らしています。

メンバーだった頃、彼は言葉では「自分を超える」と話しながら、
実際は多くの時間を自らの感情に翻弄されて過ごしていました。
そして、そんな自分を正当化し他者が変わることを求めることもありました。
木の花の暮らしに共鳴し、頭ではその大事を理解し追究しながらも、
実際の人間性が追い付いていなかったのです。

そんな彼が当時「すべての出来事が有難い」と書いていました。
僕はそれを見て、何が有難かったのだろうと思いました。

すべての出来事は、それが生かされた時、本当に「有難い」ものとなります。
生かされなければ、「痛み」は「痛み」、「苦しみ」は「苦しみ」のままとなります。
自分の感情に翻弄され続けていた彼は苦しかったのではないかと思います。

途上の苦しみはおそらく誰にでもあることです。
ですが、それを超えた時、真の喜びに出会えます。
僕自身今までいくつもの山を越え、その度に喜びに出会ってきました。
その喜びを糧にこれからも「自分という山」に向き合い登り続けていきます。

彼は自分に向き合う決意をし、その苦しみとも向き合いました。
ですがその苦しみを超えることなく、木の花ファミリーを離れていきました。
苦しみながらも自分と向き合った彼の時間は生かされなかったのです。

そして今は分断と対立が溢れる社会の中で暮らしています。
そんな中、自分と向き合うのはより困難になっていることでしょう。

出来事を生かしていくには、出来事を超えていく必要があります。
そして、自分を生かしていくには、自分を超えていく必要があるのです。

この世界を運営する視点に立ち、自分のことも他者のことと同じように眺めます。
そして、自分も他者も同じように生かしていく。
それは自分を正当化することでもなく、正義の立場におくことでもありません。

自然界ではすべての存在が繋がり生かしあっています。
生きているものが生きているものを支える。
そんな循環の中で生命は育まれています。

そこには正義や悪という概念は存在しません。
ただすべての存在が繋がり生かされているのです。

そんな視点に立ち、自分たちの体験を生かしていくことが大切です。
その時、社会は分断と対立を超えてすべての経験は生かされていくのです。

最近、木の花ファミリー通信 Vol.87 - 2016年夏号【医療革命】 が発行されました。
そこにはこんなことが書かれています。



☆彡 ☆彡 ☆彡

この世界には、流れがあります。出来事の表面ではなく、
その奥に心の目を向ける時、全ての出来事の背後を常に変わることなく流れ続ける、
大きな流れがあることが観えてきます。
自らの立ち位置を離れ、その流れに乗って生きると、
不思議なほど色々なことが連鎖し、とんとん拍子に物事が進み、
自力で何かを成し遂げようとしていた時には想像もできなかった世界が現れるのです。

その流れの中では、余分なものは自然とそぎ落とされ、
人々の中に眠る無限の可能性が花開いて、
様々な個性が響き合いつながり合い、美しく循環していくことでしょう。
それは個人の満足をはるかに超える、ダイナミックな生命の喜びにあふれた世界なのです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

こんな世界をみんなと表現していこうと思っています(^-^)

僕は流れに導かれる。




1 件のコメント:

  1. この記事で取り上げたNHK番組に関して、ビジネスジャーナルは以下のようなお詫びと訂正をしています。
    http://biz-journal.jp/2016/08/post_16526.html

    この件の事実を確認する際、とても重要な情報です。

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