世界のお金がみんなのお金になるように。PART.3

3月21日春分の日。木の花ファミリーは21歳の誕生日を迎えました。

その日の夜は、まず子どもたちと一緒に、昨年ともちゃんが作成してくれた記念映像『木の花ファミリー ~20周年を迎えて』をみんなで観ました。そして、その後、いさどんBLOGに掲載されている『心が大きな人になるにはどうしたらいいの?~12歳のかのこちゃんから宇宙人ピトピへ』をみんなで読みました。

(※)かのこちゃんについては、天然生活in木の花ファミリー「木の花ファミリーで起こったこと~どんな種を蒔きますか?~」でも紹介されています。是非、こちらもお読みください。

BLOGの中で宇宙人ピトピは12歳のかのこちゃんに以下のように語ります。

☆彡 ☆彡  ☆彡

宇宙の中を動いている地球。

地球の上にいて、「ここは私の土地だ」と主張しても、宇宙から見るとその場所は1日に260万kmも移動しています。宇宙から見たら、その場所は常に動き続け、変化し続けているのです。

同じ家に暮らし続けると、固定した場所で暮らしていると思えるかもしれません。そして、そこを「私の家」、「私の土地」と表現するようになります。ですが、「私の土地」と主張している場所は常に移動し続け、変化し続けています。「私」は常に新たな場所に移動し続けているのです。

そして、それは「私」についても言えて、今の「私」は生まれたばかりの「私」とは全然違うものになっています。常に変化し続けていて、固定した「私」は存在しないのです。

そして、変化は常に宇宙の運行に基づいていて、自分の意志を超えています。
日が登り、日が沈み、季節が移り変わる。
そんな中、地球は変化し人々も変化していくのです。

そのような視点を得て、宇宙を意識して暮らす時、人間の心は大きくなります。
自分の欲を超えて、細かいことでは悩まなくなります。
そうすると、知恵が沸いてきて、人々にアドバイスが出来るようになるのです。

心を学んで自分を成長させることが大切で、勉強は心を大きくするための土台になります。

今まで長い間、人間は地球上でわがままを表現して来ました。
そのため、これから環境や経済、政治や医療、福祉。
様々な分野で色々な問題が生じてくるでしょう。

実際、台風は強烈になり、集中豪雨も激しくなってきています。
その環境では、だんだん食べ物を作ることも難しくなっていきます。
みんなで助け合わないと生きていけない時代がやってきます。
そんな中、かのこちゃんのような人が必要とされ、今の時代に生まれてきているのです。

わがままを止められない人たちは、まだお金を追い求め、競争し、バラバラに生きていますが、
あなたのような人たちが新しい時代を切り拓き、誰もが豊かに暮らせる世界が訪れるのでしょう。

新しい時代をあなたたちに任せたら、希望が湧いてきます。

☆彡 ☆彡 ☆彡


こんな話を「面白い!」と言ってかのこちゃんは聞いています。

そして、この日の夜、いさどんは、地球儀を抱えてさらに詳しく宇宙の話をしました。
その話を聴いた小学4年生のみのりは「いさどんの話す言葉は難しかったけど、言っていることの意味はわかった」と話します。(Facebook木の花ファミリーの投稿をお読み下さい。)

子どもたちの語り掛けるいさどん
こんなふうに心の大きな子どもたちが育っています。
彼女たちがこれからどんな世界を創っていくのかとても楽しみです。

さて、いさどんBLOGにもあるように、この世界には「自分のもの」は存在せず、すべてのものは「宇宙のもの」であり、「みんなのもの」なのです。


お金も同じです。

木の花ファミリーに今あるお金は、世界の人々のお金であり、それが今ここに流れてきている。そのように考えています。そして僕たちは、そのお金を、世界を豊かにするために使っていくのです。

3月22日。月に一度の自然食レストラン「恵みいただきます」が開催されました。
このイベントは、2013年8月から再開していますが、今まで僕たちは新しい食器や調理器具、そして会場の飾りつけなどでたくさんの出費をしています。それは利益率を考えると、割に合わない出費と言えます。
ですが、その出費が豊かな食事会を生み出し、お客さんに感動を与え、楽しい交流の場を生み出すのです。そう思うと惜しみなく使っていくことが出来ます。

そんな僕たちの心は天に通じ、人々に通じていきます。そして、支援して下さる方が現れます。

必要なものは必要な時にやってくる。

そんな信頼と安心感の元で、僕らはこの暮らしを営みその豊かさを世界に広げているのです。
その豊さを「恵みいただきます」当日の写真から感じていただけたらと思います。

お客さまに提供した料理です。

卓上の飾りつけです。
わけぎと紫芋のサラダです。

菜花です。

菜花とつくしのたわらお結びです。

桃の花です。

きし麺チームのみんなです。

キッチンスタッフのみんなです。

会場の様子です。

ホールスタッフです。子どもたちも手伝っています。

盛り付けをしています。


最後にみんなで撮った集合写真です。


 とりあえずこんな感じです。

さらに多くの写真をみたい方は「Facebook木の花ファミリーのアルバム」をご覧ください。
また長期滞在をしているあわちゃんが恵みいただきます当日に得た気づきを「ウルルン木の花ファミリー滞在記」に書いています。こちらも合わせてお読みください。

木の花ファミリーには多種多様な人々が集まりそれぞれが自分の切り口でこの暮らしを表現しています。その物語をお楽しみください。


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世界のお金がみんなのお金になるように。PART.2

3月16日、僕は「世界のお金がみんなのお金になるように」という記事を投稿しました。そして、その日の大人ミーティングでシェアしようと思い、プロジェクターを使いスクリーンに映す準備をしておきました。ですが、いざシェアしようと思った時、パソコンの操作が上手くいかなくなるという現象をいただき、みんなにシェアをすることが出来ませんでした。そして、話題は次のものに移っていきました。

僕の中には投げやりな気持ちが生じました。そして、しばらく胸が熱くなっていましたが、気持ちを静め、その現象を振り返りました。

農事組合法人の決算&税の申告、個人の確定申告と忙しい日々が続く中で、心を見ることがおろそかになっていた。だからこういう現象をいただき、心を揺さぶって貰えたのだと思いました。これはとても面白く有難いことで、自分を知り、気持ちを引き締めることが出来ました。

この日の大人ミーティングでは、2月15日~3月14日まで行われた「1ヶ月の真学校」の受講生アンケートをみんなで共有し、それに長い時間を使いました。

僕は自分のブログをシェア出来るようにあらためて用意をし直していたのですが、夜も遅くなってしまっていたため、ブログのシェアはせず、上記の振り返りだけをみんなに伝えました。

そして次の日。ブログのシェアについてどうしようか考えました。

流れではないのかな?とも思えたのですが、木の花の経済についてみんなで共有する機会になるので、やはりシェアしようと決めました。ところが、大人ミーティングを迎えた時、ミーティングの議題を書くホワイトボードからは、昨日僕が書いた「ブログシェア」の言葉が消されていました。そして、ファシリテーターから、「もうブログのシェアはいいよね?」と声を掛けられました。

「やっぱり流れではないのだな」。僕はそう思って「うん、いいよ」と返事をしました。

ところが昨日、僕のブログを読んだいさどんから「この内容はみんなとシェアするといい」という言葉を貰いました。ということで、再びシェアをすることにし、ホワイトボードに書きました。

昨日の大人ミーティングでは、一つの出来事に対して右往左往する一人一人のメンバーの心が話題になりました。それはブログのシェアを巡る僕の心の動きそのものでした。僕は流れに従っているつもりで状況に翻弄されていたのです。

結局、昨日もブログのシェアはしませんでした。というのは、みんなで木の花の経済を共有し深めるのは別の機会の方がいいように思えたからです。

読もうと思ったブログが読めない。

そのことを通して、僕は心に芯が通っていないことを再認識し、学びを深めることが出来ました。

すべての出来事を相応しく与えられる。

そのことを実感しとても面白くなりました。やるぞーと思いました(^-^)


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ところで、僕は木の花ファミリーに移住する前、公立中学校で事務職員をしていました。
県に採用されて、市町村立の学校で勤務していました。

そのため仲間と、
「県民のお金を給料としていただいている」
「市民のお金を使って学校を運営させていただいている」
と話していました。

でも考えてみるとそれは公務員だけの話ではないのです。
なぜならお金は以下のように世の中を流れているからです。

国民(県民・市民) →(税金)→ 国(県・市) →(事業委託)→  業者 
→(給料)→ 従業員(国民) →(税金)→ 国(県・市) ・・・・・

サラリーマンの給料も、自営業者の収入も、国や県、そして他の市民のお金だった時があるのです。それをあらわしているのが、「世界のお金がみんなのお金になるように」でも紹介している以下の図です。


みんながみんなのお金で暮らしている。

それがこの世界の姿です。

ですが、個人の意識が強くなりすぎると、そのことを忘れ、みんなのお金を自分のところに溜め込むようになり、争いが生じるのではないでしょうか?

困った時はお互い様。

そんな信頼関係があれば、経済援助ももっと純粋なものになって有効に機能するのだろうなと思います。そして貧富の差がなくなるのではなく、意味をなさなくなるのだろうなと思います。


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大人ミーティングでのブログのシェアが遅れています。でもそれはこんなふうにお金に対する考察を事前に深めておく機会になっています。それはそれでいいのだろうなと思っています。

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世界のお金がみんなのお金になるように。

木の花ファミリーで金庫番になって・・・」でも紹介していますが、木の花ファミリーの経済は以下のようになっています。

みんなのお金をみんなで集めてみんなで使います。

みんなのお金は個性豊かな一人一人のメンバー、そして農事組合法人やNPOのお金でもあります。

今日、木の花ファミリーメンバー40名分の確定申告書類を税務署に提出して来ました。木の花ファミリーメンバーの多くは農事組合法人の組合員ですが、法人と組合員との間に雇用契約は結んでいません。一人一人が独立した経営者として法人の運営に関わり、従事した分量に応じた配当金を受け取ります。組合員は、その配当金に基づいて確定申告をするのです(農業所得)。加えて、私たちは、本の出版やCDの製作販売、施設や田畑の見学への対応、不動産賃貸など農業以外の収入も得ています。それらについても毎年申告しています。

一般用、農業所得用、不動産所得用の3種類の青色申告決算書を作成し、それぞれ必要なメンバーに振り分けていきます。その他、年金収入や外勤メンバーの給与などを確認し、一人一人の年間の所得を割り出していきます。この作業はとても面白いです。木の花ファミリーのお金はみんなのお金です。でも、そのお金は均質ではなく、一人一人の個性に彩られているのです。数字からそれを感じてちょっと感動します。自分が作成した決算書を見て、「これも芸術だよな~」なんて思ったりもしました。(※お金とは何か?~「自分のお金」と「みんなのお金」もお読みください。)

誰か他のメンバーが持っているお金も、農事組合法人やNPO法人が持っているお金も、すべて「世の為、人の為」に使われ、世の中に循環していきます。だから、みんなどこにお金があっても気にしません。この安心感と信頼はこの暮らしの魅力でしょう。この温かい暮らしの中で、僕は能力以上の力を発揮して暮らしています。2月締め切りの農事組合法人の決算並びに法人税の申告を通してそのことを感じました。

農事組合法人木の花ファミリーは、お米や野菜、小麦や雑穀、豆類など多種多様な商品を販売し、農家民宿や農家レストランを展開しています。それだけでも経理は細かくなりますが、さらに静岡県と長野県と2つの県に事務所を構え、そして先にも触れた通り、組合員に給与を支給しない従事分量配当性を採用しています。そのため税の申告には特別な事務処理や書類が必要となるのです。(申告書の提出先も、国、静岡県、長野県、富士宮市、大町市と5つになります。)

加えて、農事組合法人木の花ファミリーは、上記の図にあるように、NPO法人ぐりーんぐらすや個々の組合員と連携して様々な事業を行っています。なので、NPO法人の経理や個々の組合員の経理にも目を配っておく必要があります。※それらも僕が経理を担当しています。

毎年2月は上記のような作業をするのですが、これは自分の能力の限界に対する挑戦となります。そして、エネルギーも身体の芯から絞りに絞り出すことになります。

そのプレッシャーはとても大きく、今年、僕はプレッシャーに押しつぶされそうになりました。この時は、決算に集中しなければ・・・とオフィスに籠り、みんなとの交流をなくすことで逆に自分の中からエネルギーを枯渇させてしまっていたのです。そんな状態の僕をファミリーのみんなは温かくほぐしてくれました。
(※この時のことは1ヶ月の真学校ブログ「ケア卒業生の学び」でよしてるくんが少しだけ書いてくれています。是非、こちらもお読み下さい。)

そんなみんなの温かさに支えられて、僕は忙しい時期を乗り切ることが出来ました。この場の持つエネルギーを改めて感じました。農事組合法人の決算は、ここで暮らしこの場のエネルギーを貰っているからこそ出来る仕事で、それがなかったらこんな「すごいこと」は出来ないだろうなと思います。(自分で「すごい」というのもなんなのですが・・・)

さて、能力以上の力を発揮する。それも素晴らしいことかもしれませんが、毎年2月が大変な状況にあることも事実です。当然、改善をしていく必要がありますが、そもそもこの状況を生み出したのは自分自身なのです。

2011年1月。当時、個人事業主の集まりとして経営をしていた木の花ファミリーに法人設立の話が浮上しました。この時期、僕はみんなの確定申告の計算をしていたのですが、まだまだ余力が残っていました。そしてより創造的な仕事をすることを望んでいました。僕はすごい人になりたかったのです。そこで、農事組合法人の設立事務を「やりたい」と言ってやらせて貰いました。そして、2011年3月。無事に法人を設立。これにより僕は、農事組合法人の行政対応から登記事務、そして経理に及びまですべてを引き受けるようになりました。そして、それはNPO法人ぐりーんぐらすも同じ状況にありました。

2012年2月。農事組合法人の初めての決算&税の申告。初めてのことで分からないことだらけの中、税務署に質問したり、自分で調べたりしながら仕事を進めていきました。そしてなんとかやり遂げた時、自分の能力のすべてを使い切ったことを感じ、達成感を味わいました。

その後、農事組合法人は2013年3月長野県に事務所を構え、NPO法人は便利屋など収益事業を開始し、事業が拡大し、税の申告も必要になっていきます。そんなふうにより多くのスキルが求められるようになっていきます。能力の限界に挑戦し続ける日々となり、余裕は少しずつなくなっていきます。

自分の納得がいく仕事が出来るようになった僕は、望んでいた「すごい人」になりました。ですが今、ひとりで極めた仕事を抱えて余裕を失っているのです。余裕がないと心の成長を求める気持ちが弱まります。一番大切なことがおろそかになってしまうのです。

望みは叶った。でも余裕を失う。

自分自身の理不尽さを感じるところです。

自分のやっている仕事を出来るだけ多くの人と共有することで楽になっていく必要があるのでしょう。それは、組織全体の成長にも繋がることです。

ちょっと前に、NPO法人フローレンスの駒崎代表とサイボウズ株式会社の青野社長の対談「残業はエクスタシー!? イクメン経営者に学ぶ働き方革命」を読みました。今は定時に帰り、子育ても楽しんでいるお二人ですが、昔は遅くまで仕事をしていたそうです。その頃のことについて、青野さんは「残業に自分のエクスタシーを求めていただけで、本当の意味で生産性を追求していなかった」と振り返りをしています。そして駒崎さんは「ベンチャー経営者は忙しくなけらばならない」という思い込みのヘットギアをしていたと述べています。

自分の満足を求めること、そして思い込み。

それらを超えた時、まったく新しい世界が開けるのだと思います。

3月7日、僕は40歳の誕生日を迎えました。そして、「不惑」を書きました。
そこでも書いた通り、今当たり前に思っていることもどんなふうに変化するか分かりません。
世界に心を開いて、変化に身を委ねていこうと思います。

最後に、前述した木の花ファミリーで実現している安心な社会。それは日本全体でも世界全体でも実現可能だと思うのです。例えば、日本の場合以下のような感じです。


みんなが日本のため、世界のためにお金を使い、みんなで豊かな世界を実現していく。そんな信頼感があったら、誰がお金を持っていても、どこにお金があっても気にする必要はありません。そして、有効に循環するならば、この世界は充分に豊かなのだと思います。
(※例えば、こんなページを見つけました。→ 「軍事費で出来ること」)

日本や世界は広すぎる。そんなの実現できっこない。

こんなふうに思う人もいるかもしれません。ですが、これも思い込みです。
思い込みを外して、ただただ世界に身も心も委ねたら、きっと奇跡が起きるはず。

そんな未来を共に築いていきましょう!



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不惑

昨日3月7日は僕の40歳の誕生日でした。
木の花ファミリーでは、誕生日の日にはキッチンさんが特別なプレートを作成してくれます。
僕はチャーハンをリクエストしたのですが、
そのチャーハンを丸ごと1個のかぼちゃに詰めた料理を作ってくれました。
子どもの頃、大嫌いで「絶対に食べない!」と言い張っていたかぼちゃですが、
今では一番好きな食材で、昨日はその味を思い切り楽しみました。

大嫌いなものが大好きになる。

人は変化するものですね。今当たり前に思っている習慣も、
変わることはないと思っていることも、
未来にはどうなっているのか分かりません。
だから何事も決めつけずに心を開いてこの世界を味わっていこうと思います。

世界に心を開いていれば、世界が僕を変えてくれる。
そして、それは心豊かな道となるでしょう。

これからもよろしくお願いします。


キッチンさんが作ってくれたプレートです。チャーハンかぼちゃ詰めはやじーの作品です。

みんなと一緒に写真を撮りました。

ちなみにこの日は1ヶ月の真学校を受講中のいぶちゃんの息子、たろうくんの誕生日でもありました。たろうくんのプレートはオムライスです。こんなふうにそれぞれに合わせてプレートを用意してくれるキッチンさん。本当に素晴らしい場所に暮らしていることを実感します。

たろうくんのプレート「オムライス」です。


たろうくんもみんなと写真を撮りました。


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