人生の意味をひも解いていく

1月7日、フランスの風刺週刊誌「シャルリエブド」本社にて、3名の男が銃を乱射し、12名の犠牲者が出る事件が起きました。その追悼集会が各地で行われ、この事件を「表現の自由に対する挑戦」とし怒りを露わにしているようです。「私はシャルリー」怒る10万人 仏新聞社襲撃、各地で追悼集会


表現の自由は当然守られるべきもので、暴力やテロは絶対に許されません。それはその通りなのですが、表現する側も、表現の目的を吟味する必要があるのではないでしょうか?シャルリエブドの風刺画は何のためになされているのでしょうか?

シャルリエブドは、過去にもイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載しており、イスラム団体に非難されてきていました。そして、2011年には火炎瓶が投げ込まれ事務所が全焼しています。その行為は許されないものですが、相手をそれだけ怒らせているのも事実です。風刺画は相手の嫌悪感を押してまで表現しなければならないものなのでしょうか?

表現の自由を守らなければならない

それは確かでしょう。ですが、それだけが大儀名文になり意地の張り合いになってはいないでしょうか?この状態で、この先、解決の見通しはあるのでしょうか?


シャルリエブドは来週号を100万部発行する予定のようです(銃撃事件の仏週刊紙が来週号発行へ、部数は30倍の100万部)。編集長が命を落とす中、発行を続ける努力は素晴らしいと思います。ですが、そこに今回の犯行に対する対抗意識があるとしたら、それは更なる悲劇へと繋がる可能性を持ちます。憎しみや悲しみの連鎖となって現れるでしょう。

今回のことで容疑者をしっかり断罪するのは当然です。
ですがそれと共に、シャルリエブドの方も他者の気持ちを逆なでる風刺を控えることを明言する必要があるのではないでしょうか?それがバランスの取れた姿勢だと思います。

表現の自由を守ることは正義です。ですが、正義も振りかざすことになれば、暴力となります。追悼集会で怒りを表明する10万人の群衆。それは未熟な群集心理の現れなのではないでしょうか。群衆心理は(1)感染する (2)過激に走りやすい (3)衝動的である という特徴を持ちます(群衆心理については、「コミュニティの仏陀 ~個性豊かな人々の集まり~」も参照して下さい)。多くの場合、群集心理は思考停止をもたらし、世の中を混乱させます。実際に今、事件への報復と見られる襲撃が相次いでいるようです(焦点:仏銃撃事件で炎上か、イスラムめぐる欧州「文化戦争」)。憎しみの連鎖を断ち切るように。一人一人が群衆心理を超え、客観的な位置からこの出来事を見詰め、そこから学べるようになることが大切です。

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ところで、1月8日の大人ミーティングで、僕たちは群衆心理について話し合う時間を持ちました。
いろいろな人がそれぞれ思うことを言う中、みほちゃんから「動物の群れ」と「群衆」の違いという話題が出ました。それを聞いたいさどんは面白い着眼点だねと言い、みんなに意見を求めました。
そして、出てきた意見としては以下のような感じでした。

【野生動物の群れの特徴】
自然の摂理で動いている。思惑を持たない。個が全体のために動き、全体が個のために動く。
種の保存のためにエネルギーを使っている。お互いに生かし合う役割から逸脱することはない。
危険などに対してセンサーが正確に働いている。

【群衆の特徴】
思惑を持つ。個体の保存のためにエネルギーを使っている。選択の幅が多く、役割から逸脱する。
危険などに対してセンサーが働かない。

出てきた意見はどれもそれなりの両者の特徴を掴めているものです。ですが、それぞれが意見を言っているだけという状態で場は纏まりませんでした。そんな状態で話題が、「ミーティングでの学びを日常に生かす」というものに変化し、そして、また動物の群れと群衆に戻って・・・というようにし締まりのない場となっていきました。そして、そのままその日にあった出来事へと話題が移っていったのです。

黙ってしばらく様子を見ていたいさどんは、この状態について以下のように言いました。


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発言していくことがテーマの人がいて、その人たちが発言していくことは良いことだと思います。だけれども、場を収める役割の人たち、そこまで成長している人たちもいるはずです。そんな人たちがこの場で機能していません。野生動物の群れと群衆の違いですが、動物は本能でいのちを繋いでいます。自然から外れることはありません。その一方、人間は思惑で動いています。自然界から外れることで、群集心理の特徴が出てくるのです。その人間が再び、自らの意志で天と共に進んでいく。そこにこれからの人間の姿があり、その点を確認することが大切なのです。ですが、先ほどの場は、このポイントを共有することなく、ダラダラと意見を述べている状態でした。それでは良い場になりません。

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この時の自分の心境を振り返ると、2点反省するべきところがありました。最近BLOGに大人ミーティングの様子を紹介することが多くなり、「記録に残す」ことを意識するようになっていました。この時も意識がそちらに行き「場を創る」意識が疎かになっていました。これがまず1点目の反省点です。そして、僕の中には余計な思い込みもありました。この話題について、いさどんが深遠な答えを用意しているという思い込みです。みんなからある程度意見が出た後、深く長く語り出すだろうと思っていたのです。そのため、それを待つ姿勢になり、自分で場を創っていく姿勢が欠けるものになってしまったのです。これは自分の中の依存心の顕れで、こういう心が群衆心理に繋がり、場を停滞させ、つまらないものにするのだと思いました。これが2点目の反省点です。

この後、いさどんの話は、様々なことに及びましたが、その一つに「人生の意味をひも解く」というものがありました。


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この近くには、大鹿窪遺跡がありますが、これは13,000年前のものです。13,000年前はカタカムナの時代であり、現在になり、この場にカタカムナがやって来ています。その意味するところはなにか?りょうちんは今、鬼の面に魂を入れていますが、それは花祭りをここに定着させるためのもので、とても重要なことです。花祭りの自分たちの企みでやっているわけでなく、天意により、この場にもたらされたのです。そして、上条千居にも遺跡(4000年前)があり、僕らはそこで蜂を飼っています。不二阿祖山太神宮にも一昨年の11月に出会いました。これらすべては繋がっていて、出来事や出会いを通して、僕たちは天意のひも解きをしているのです。

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この話を聴き、僕は今の自分をあらためて大いなる物語の中に位置づけることが出来ました。

学びを知識だけのもので終わらせず、実践の中でそれを確かめる。それが僕たちの暮らしの醍醐味であり、僕は上記の反省を生かし、具体的な行動に繋げていきます。1月9日の大人ミーティングでは、ともちゃんが「昨日の学びをみんなは生かしているのか?」と投げ掛けることで、場がシーンとなるということがありました。こういう時は、身体が固くなるものです。そうなると全く発想が降りて来なくなるので、とにかく身体をリラックスさせようと腕を振り回したりしながら、その場に臨みました。他の人も場を創ろうと努力をしています。今、木の花祭りの鬼の面を創り、そこに魂を入れているりょうちんや大人サミットの準備をしているみかちゃんが、昼間にいさどんと話したことをシェアすることで場を創っていってくれました。そして、それに「乗っかる」形で他の人も場創りに協力していきます。そんな中、僕も以下のように自分の気持ちをシェアしました。

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昨日、動物に群れと群衆心理が話題になった時、僕は、その場を収める努力をしませんでした。こんなことではBLOGを書いてはいけないなと思いました。なぜなら、BLOGで書いていることが言葉だけになり、実態が伴わないものになるからです。だから書けるように自分を創っていく必要があります。

昨日のいさどんの言葉で印象に残っているものがあります。それは「人生のひもを解いていく」というものです。僕たちは木の花ファミリーで暮らし様々な出来事に出会ってきました。それらの出来事は天意の顕れであり、それを通して天意をひも解いて来ました。そして、それはここに集まる一人一人についても言えて、ここで出会う出来事を通してそれぞれの人生の意味を知っていくのです。人生の意味を知ること、それが生きる醍醐味であり、僕たちはそれを通して宇宙の神秘に触れることが出来るのです。

1月7日、フランスの風刺週刊紙「シャルリエブド」本社が襲撃される事件がありました。それに対して、フランスの人々は「表現の自由を守る」ために戦おうとしています。これは人間が考えた正義のための戦いであり、お決まりの物語の一つです。熱狂することでお決まりの反応パターンの中に組み込まれていきます。一方、テロリストたちにも正義があり、それは例えば虐げられた歴史に対する反抗であり、彼らも自由のために戦っています。そして、これもお決まりの反応パターンと言えるでしょう。このお互いに相容れない反応パターンに基づき世界は混迷を極めています。

これら反応パターンの奥に天意があり、お互いに対する理解があります。自分が今この瞬間この場所にいることの意味があります。それは自分を手放し出来事をいただく姿勢になった時に観えてくるものです。これこそ人類の未来に必要な生き方であり、僕たちはその実践をしているのです。

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その後、ともちゃんが再びみんなに「学びを活かせているか」を問い掛け、最後にいさどんが話を纏めてくれてこの日のミーティングは終わりました。コミュニティの仏陀は、一人一人が天と繋がり、直観を生かして主体的に行動し、お互いを生かし合う中で生まれます。コミュニティの仏陀を目指して日々、楽しみながら心磨きを続けているのです(^ー^)


こんな未来の暮らしについて共に学びたいと思った方。
是非、前人未到の“ありえへん”プログラム・木の花塾『一ヵ月間の真学校』にご参加下さい。

みかちゃんが描いたイラストです。


以下、1ヶ月間の真学校の案内です。


【日程】
2015年2月15日(日)〜3月14日(土) 28日間
 
【場所】
木の花ファミリー
静岡県富士宮市猫沢238−1
 
【対象】
■ 自分を変えたい人
■ 世界を変えたい人
■ 今の世の中をどこかおかしいと感じながら、どうすればよいかわからずにいる人
■ 自分は何のために生まれてきたのかを知り、真に人生を謳歌したい人
■ この星に生きる人 すべて

 
【内容】
すべての出来事は、目には見えない大いなる時代の流れから生まれています。
目の前で起きている現象だけを捉えれば問題ごとに思えることも、その背後にある、この世界を生み出す側の視点に立った時、それはまったく違った意味を持って見えてきます。そして、壮大な時代の流れに沿い、人として生まれてきた役割を果たすための叡智が湧いてくるのです。
古い時代の知識が、その叡智が湧くことを邪魔しています。
「1ヶ月間の真学校」では、固定概念を打ち破り、宇宙全体を俯瞰するマクロの視点と、日々の出来事を丁寧に分析していくミクロの視点の両面から、自分という存在を紐解き、人がこの世界で生きることの本当の意味を知る旅をします。
そして、木の花ファミリーメンバーと実際に生活を共にしながら、一人ひとりは不揃いな人たちがなぜ調和して共に幸せに生きることができているのか、その秘訣を実体験を通して身に付けていきます。それは、間違いなく、様々な困難が待ち受けるこれからの時代を生き抜くために大切なことだからです。
講座は「農」「食」「医」「経済」「環境」「教育」「社会」「芸術」と多岐に渡り、下記にその一例を記載していますが、プログラム内容は固定されていません。受講生の皆さんと木の花ファミリーの双方向の掛け合いにより、その時、その場で、もっともふさわしいものが提供されていく、誰にも予測不可能なプログラムです。
あなた自身が創りあげるオリジナルの、世界に二つとない学びです。
  
【1日の流れ】
140307-121701
7:30  朝食
8:30  午前の講座(途中休憩あり)
12:00 昼食・昼休み
15:00 午後の講座(途中おやつ休憩あり)
17:30 入浴
18:30 夕食
20:30 大人ミーティング(自由参加)
*時間は日によって変更があります。
*毎週日曜日は休講日となります。
*講座は座学と実習を織り交ぜ、農作業やキッチン、子育てなどを自由に体験する「生活体験」の時間もあります。
  
【講座例】
140228-144326
天然循環法の畑作・稲作/ファシリテーション/世界観を広げる/菩薩の里の経済/カルマ読みと地球暦/自然療法プログラム/食養生/有用微生物群の培養/天然醸造味噌作り/創造性と芸術/カタカムナ/性と宇宙/自然再生と災害復興/持続可能な心の持ち方
*その他、お誕生日会や子どもたちの卒業パーティー、地域の方に向けた食事会など、イベントも盛りだくさん!豊かなコミュニティの暮らしをリアルに体感してください。
  
【サポーター指名制】
受講生には当初、木の花ファミリーが選抜したメンバーが日々の暮らしをサポートする“サポーター”として一人ずつつきますが、滞在に慣れてきたら、直感で「ピン」とくる別のメンバーをサポーターに指名することもできます。メンバーとの相部屋も可能です。
20代から70代まで、多彩なメンバーたちがあなたの学びを全力でバックアップします!
  
140322-162058
【4つの特徴】
■ 実践的な学び
多彩な講座を、創立から20年間ひたすら実践の道を歩み続けてきた木の花ファミリーという現場で学ぶことで、机上の論理では終わらない、実践的な学びをリアルに体験できます。
■ 生涯の仲間
これまで知らずにいた本当の自分自身と出会う日々の中で、喜びも悲しみも分かちあい、真に互いを想いやることを共に学んだ塾生たちは、強い絆で結ばれた生涯の仲間となります。
■ 継続的なサポート
講座終了後も、より良い未来を共に築いていくパートナーとして、木の花ファミリーは継続的に塾生たちをサポートしていきます。
■ 共に進化する場
「1ヶ月間の真学校」は、常に進化し続ける学びの場です。その進化の過程に参加し、塾生自信も進化しながら共に場を創り上げていけるところが、このプログラムの最大の醍醐味です。
  
【講師】
■ 古田偉佐美(宇宙おじさん/NPO法人ぐりーんぐらす代表理事)
■ 嵯峨美雅子(宇宙講義プレゼンテーター/木の花楽団ボーカル)
■ 北尾晃一(天然循環百姓)
その他ファミリーメンバーが講師を務める他、下記の方々をゲスト講師としてお迎えする予定です。
■ 芳賀俊一(カタカムナ研究家)
■ 平井健之(ヒプノセラピスト)
  
140315-172723
【定員】
15名
*定員になり次第締め切りとさせていただきます。
お申込みはお早めにどうぞ!
  
【参加費】
収入に応じたスライド制になっています。
(自己申告制)
① 年収400万円以上 22万円
② 年収200万円以上 20万円
③ 年収200万円未満 18万円
*参加費には、受講料、宿泊費、食費、保険料等一切を含みます。
*分割払いをご希望の方はご相談ください。
 分割の場合にも、講座開始までに全額を納入いただく必要がございます。
  
【お申込み】
下記のお申し込みフォームよりお申し込みください。
→ 「1ヶ月間の真学校」へのお申し込み
  
【お問合せ】
ご不明な点は、下記までお気軽にお問い合わせください。
電話:0544-66-0250(担当:池谷)
メール:konohana-jyuku★konohana-family.org

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